キングダム ~ 史記の時代の超三国志なマンガ ~ 【書評 | 感想】

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秦の始皇帝の少年時代、春秋戦国時代の中国大陸を舞台にした三国志的な歴史マンガです。マンガなので史実そのままではありませんが、大枠としては忠実な設定です。秦王の政(せい)と、将来の大将軍を目指す信(後の李信)が主人公になって、少年漫画の王道のシナリオで話が進みます。マンガ好き・歴史好きなら読むべしという王道のストーリです。

 「次から次へ新しいライバルや敵が出てきて、次から次へと仲間が増えていく」というジャンプ的なマンガお約束の展開なのですが、それでいて全く飽きさせないのは「史実を元ネタにした仮想世界」という重みがあるからかもしれません。戦うたびに成長したり、限界を感じて修行に行ったり、人間の成長プロセスでおきることが一通り描かれます。

文字通り0から立ち上がって「天下の大将軍」を目指す少年剣士と、やはり実権ゼロから権力を奪取し「(史上初の)中華統一」を目指す少年皇帝、この2人の友情が物語のコアです。

ところで、マンガに学ぶ人生を変える方法、といったネタを考えるなら、史記をベースにしているキングダムはとてもいい素材だと思います。例えば、キングダムをビジネスやコミュニティー運営に活かすという前提なら、こんな話をすることができるでしょう。

1.ゼロの時に「理想の旗をかかげる」ことに意味はある (旗を立てる)

「海賊王に俺はなる!」とか「中華の統一!(天下統一)」みたいな話は、
最初は実力ゼロの状態で言うことになるので、「バカがバカ言ってる」と
しか周囲には思われません。

でも、気にせずバカをやってると、興味を持つ人が現れ、少しづつ世界が拡大していきます。
初期はハッタリや理想や勢いしか武器がないので、その唯一の武器を100%使おうという話です。

あとは「バカがバカ言ってる」という反応をする人達を華麗にスルーすることが重要です。

2.主人公達が、将来の理想に近いことをやっている人の所で学ぶ(力をつける)

この辺は、マンガなのでわりとスムーズです。天下の大将軍になりたい人は
偉大な将軍に弟子入りできますし、軍師になりたい人は軍師に弟子入りできます。

ただ、少年王の政(せい)だけは、「お手本とする相手がいない」という
ややメンドクサイ状況を味わっています。

現代のように複雑になった世界では、「1人の先生について学べば、全ての準備が整う」
というパターンになる人よりも、政と同じように自力でいろいろ学んで自分で統合する、
というパターンになる人のほうが数としては多い気がします。

3.同じものを目指すライバルがいる中で、切磋琢磨していく(力を伸ばす)

少年漫画お約束で、それぞれの主要キャラに、ライバルがでてきてお互いに競い合います。
この辺から、みんなの成長がどんどん加速していきます。

自分や仲間の成長って、みんなが無意識に考えてることだと思うけど、歴史マンガのストーリーに学ぶのはちょっと楽しいかもしれません。

あとはそれぞれのキャラクターの発言をムダに深読みするのも楽しいです。

檄を飛ばす二人に学べること

私の場合、政と信の飛ばしていた檄(みんなを元気づける言葉)を読んでふと降りてきた発想があります。どんな直観が降りてきたのかというと、「全ての言葉は、檄である(勇気や元気の伝染である)」ということです。恋愛の文脈で言うなら「全ての文章は、愛の表現なのです」というような発想です。

この発想を使うようにしてから、言葉をつづる時のストレスみたいなものが大幅に減りました。マンガを読んでいたら、無意識下のストレスみたいなものが一つ消えたようです。

いい感じの名台詞もたくさんあるマンガなので、主人公達の発言からふとしたヒントを得る、そういう聖典として使うにも非常によいマンガになると思います。

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。