男のきもの雑学ノート―いつか着たい、そのうち着たい、いますぐ着たい貴男へ。 【書評】

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男の着物について、もれなくダブりなく(MECEに)必要事項が書いてある良書です。初心者が1冊目に読む教科書的な本としておススメできます。文章中心ですが、内容が濃く、「女物の反物を利用して男物を仕立てる」といった初心者からすると「目からうろこ!」だけど、「着物を着る人は実はみんな知ってること」も書いてあります。

現代の男物の着物の最大の難点は、普段着で着る人があまりにも激減したので「高級品中心の市場」になっていることです。が、次の難点は「男性和服のデザイン的な多様性が低すぎる」ことです。はっきりいいますが、服というものに愛がある初心者ほど「なんだ、ドブネズミみたいなものしかないのか」という感想を持ってしまう危険があります。

もちろん、手間とお金をかければ、「ファッショナブルな男性着物」を見つけることは難しくありません。が、初心者はカッコイイものを見つけるまでに嫌気がさしてしまうリスクがあります。

この問題には、実は昔から行われている解決法があって、「女物の反物を男物として仕立てる」という方法があります。着物は反物からつくるオーダーメード商品が基本です。なので、男性用に仕立ててしまえば男性着物になるのです。逆に男物の反物を女性の着物として作ることも可能です。0から作るわけですから、どうとでもできるわけです。

ここで問題になるのは、「小さいサイズの反物」で身長や体重の大きい男性の着物を作ろうとすると特殊なテクニックが必要になることです。これは仕立ての技術でどうにかなることもある部分なので、そういう技術をもった和裁のプロと知り合うか、男物に力を入れている呉服屋さんに相談するなどするとよいでしょう。男物を扱わない呉服屋も中にはありますので、そういう所の人は意外と無知なこともあります。

お相撲さんをイメージしてもらえば分かると思いますが、着物にもちゃんとラージサイズはあります。また、男性が着られるファッショナブルなものもあるのです。

 

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。