男性のはじめての着物について < 前編> やっぱり浴衣からがいいの?

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男がはじめて着物を着る時はどうすればいいですかという話があります。これは、ユニクロ浴衣などの5000円未満くらいのものを部屋着として毎日着てみることから入ると楽だと思います。ドラえもんやサザエさんのお父さんよろしく、帰宅したら和服に着替える生活をしようといことです。作務衣や甚兵衛は帯を結びませんし、袖も筒袖といって洋服に近い形状なので、着物を着ている感覚はあまり味わえないと思います。まずは浴衣で練習が一番の正攻法になります。

まずは家浴衣で練習しよう

男子は、とりあえず浴衣と角帯があれば練習できます。浴衣を買ってとりあえず部屋着として着てみるといいと思います。親戚や祖父母などから古着を譲ってもらえる可能性はあるので、とりあえず余っている着物がないか方々に聞いてみるのも一つの方法です。

購入となった場合は、二つの選択をすることができます。とりあえず5000円未満くらいの安い浴衣を買うという方法と、3万円~5万円くらいのふつうの浴衣を仕立てて買うという方法があります。既製品で1万円~3万円のものを買うのは最初の1枚としては全くオススメしません。

とりあえず安く

まず、とりあえず安い浴衣にする場合、予算は5000円未満と決めるといいと思います。(AD2015現在)ユニクロなどは夏でないと売っていませんが、うまくはまればお買い得です。楽天などでも5000円未満の浴衣は年中売ってます。また、1000円代の激安ペラペラ角帯も売っています。

メリットは、高額商品ではないので気軽に着られることです。最初は帯をさらっと結べるようになるまでとにかく数稽古をすることが重要なので、汚したり破いたりしてもメゲない前提で買うことは重要になります。だいたい、最初はなにかしらやらかすのが人間というものですので、1枚は破いたり汚したりするという前提で買ったほうがいいです。

デメリットは、サイズが全くあわないのでどこか気持ちが悪いという経験をする可能性も高いという点です。が、ここを我慢しないと安く抑えることはできませんのでやむをえないところです。なお、浴衣は、Tシャツのような感覚の衣服ですので中古は基本的にありません。あってもかなりクタクタになっていることが多いです。

最初から本物志向で

次に、3万円~5万円くらいのふつうの浴衣を仕立てで買う場合です。最初から、サイズにあったものを気持ちよく着たい人は、男の着物を取り扱っている呉服屋さんへ直接出向いて、3万円~6万円くらいの予算を用意して、浴衣を新品で仕立ててください。たまに、3万円の既製品を買う人がいますが男の浴衣の場合、オーダーのほうが断然カッコヨク着られますので仕立てるほうがオススメです。

仕立てるメリットは体型にぴったりのものが作れるので、最初からカッコヨク着られるという点です。

デメリットは、汚してしまった時などの精神的ダメージが安い物より大きくなるということです。あとは、仕立て上がりまでに約1ヶ月くらいかかるので、納期に余裕を持って発注する必要があるという点です。

着物はオーダーメード

3万円から5万円の服をさして普通というのはブルジョワ的に聞こえる人もいると思います。なぜ、着物だと洋服に比べて高い金額からが普通になるのかというと、反物からオーダーメードで仕立てるのが基本だからです。反物代と販売費に加えて、仕立て代(仕立てる職人の人件費など)もかかるので3万円くらいからで普通になるのです。

ちなみに仕立て代は人によりけりですが、浴衣だと15,000円くらいが平均値でしょうか。反物の価格に加えて、制作関係の人件費も入ると考えると3万円という金額の見方も変わってくると思います。例えばですが、日給1万円の職人に1日仕事をさせたらそこだけで1万円になります。安い人件費の国で人を育てる、機械化を進める、などの手もありますがそれにしてもそれなりにカネがかかる話になります。

オーダーメード製品は、工場で作られる大量生産品よりは、どうしても単価が上がってしまうのです。

呉服屋では、反物代と仕立代は別料金表示になっていることも多いです。これは服は仕立てて買うのが当然だった時代の慣習になります。最近はコミコミ価格で表示するお店も増えましたが、初めての呉服屋では一応確認すべきポイントになります。

なお、デパートなどにいくと既製品の浴衣、オーダーではない商品で2万円を超えるクラスのものもあります。これは、初心者が最初に買うものとしてはオススメできません。3万円も出せば、自分の体型にぴったりあったカッコイイ浴衣をオーダーできるからです。ダイエット予定の人は食事前に採寸してもらってジャストサイズで作ると、半強制的にやせる圧力が生まれます。

男子の場合は女子の着物と違って、着方でサイズ調整をする余地はほとんどありません。なのでなるべくジャストサイズで仕立てて着たほうがカッコよくなります。このあたりが、男性に関しては着物は仕立てで作ることを勧める大きな理由です。

まとめ

初心者の最初の浴衣は、ファッションへのこだわりがあまりない人ならまずは激安ですませて練習的に着たおすのがおススメです。ただ洋服もお洒落な服が好きな人は、3万円~5万円だして最初から普通に仕立ててしまうほうが、購入後の満足度と着る確率は圧倒的に高くなると思います。どうしても仕立てて作るほうが気持ちよく着られるので、飽きっぽい人は最初から仕立てたほうが長続きする可能性があります。

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。