時代劇のウソ色々、正座・着物・化粧・言葉使い

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時代劇のウソはいろいろあるけど、女性の座り方は一番よくあるウソです。実は、江戸初期より前のお姫様達は正座は基本的にしていません。歴史の教科書などに載っている絵をよく見れば分かるのですが、あぐらや立てひざが主流です。歴史マニア以外は違和感をもたない部分ですが、以外と知られてない話になります。

時代劇と歴史の違う所色々

座り方のウソ

ところで、番組によっては時代考証にこるようになった最近でも、この座り方のウソを修正してみたい人はあまりいないようです。正座をしない時代の人達を演じる女優さん達がみんな正座をしていることが多いです。この理由としては「単純に、衣装さんが江戸時代風の衣装しか持ってない。」というのも大きいようです。江戸時代風の衣装だと、正座が前提のサイズ感になっているので、あれでアグラをかいてしまうとおかしくなるということです。

着付けのウソ

着付けに関して言うと、庶民にいたるまで「写真館で写真をとる時のようにキツキツに着ている」というのも時代劇のウソの一つです。実際の明治期の写真などをみると、もっと「かなりゆるく」着ています。普段着かつ作業着ですから、当然ですが動きやすさ重視できていた人が多かったということです。現代の着物の着付け教室が教えている着付けも、あくまで現代式の方法であって、江戸や明治の「日本人の圧倒的多数が普段着として着ていた時代の着付け」とは異なります。

化粧のウソ

また、高貴な女性の化粧も史実に忠実にやれば、実際は眉をそって天井眉を書きますし、歯にはお歯黒をします。ただ、現代人の感性だとお歯黒は「ダサク見える可能性」が高いのでお歯黒はしないわけです。古い時代の映画だとやっていますが、最近の時代劇では滅多に見ません。

会話のウソ

会話の言葉ひとつとっても、本当に戦国や平安の昔のままの発音を学問的に再現したら、字幕スーパーが必要になる可能性大です。能楽やオペラを初心者が見に行くと字幕が必要と感じることか多いですが、これは現代語と昔の言葉はかなり別の言語だからです。そして、おそらく「○○でござる」とかは言っていません。

騎馬武者のウソ

馬も時代劇の撮影だとサラブレッド(西洋馬)が使われますが、昔の日本の馬は背が低いので、史実に忠実にやると背が低い馬を使う事になります。歴史考証を忠実にやると、単純に騎馬武者のシーンの迫力は落ちます。

照明のウソ

史実に忠実に再現すると、夜のシーンはTVで放映するには暗すぎる照明環境になると思います。

時代劇にウソが必要な理由

なので、娯楽として何も予備知識なしで楽しく見てもらうためには、時代劇にはたくさんのウソが必須になるということです。

時代劇のウソを知らないと損をすること


ところで、時代劇はお芝居だからウソがたくさんなのだということを理解しておかないとどうなるか。例えば「江戸しぐさ」的なニセ歴史を史実として話のネタにしてまって、恥をかくことになりかねません。


超古代文明の話や古代宇宙飛行士説などは、「アカデミックな世界ではあやしいと言われてるけど、でもこんな面白いものがあるよ」という視点で取り上げる分には、信用を損なうことはありません。UFOや超古代の話だったら、聞く側も「本当かもしれないし、ウソかもしれない」くらいのスタンスで聞くからです。

また、「この世界のどこかに宇宙人がいる 」というのは証明も大変ですが、否定もできません。人類が細かく探査できているのはせいぜい地球周辺くらいだからです。論理的・統計的に推論するなら、むしろ「宇宙人はいる」説のほうが説得力ははるかに高いでしょう。最近は太陽系外の他の恒星系でも地球型に近い惑星も発見されるようになってきたので、他の惑星に生命が存在することが発表される可能性は高くなる一方です。

ただ、江戸時代に「時間泥棒は十両の罪と言われていた」的な江戸しぐさ的なインチキマナーというのは、「そんなものはなかった」という否定的な証拠は少し探せば大量にでてきてしまいます。そもそも落語や歌舞伎に江戸しぐさ的な話がネタとして出てこないのは、否定するに十分な証拠の一つです。

「日本人の心意気を語る」的な切り口なら、ある程度は自由に色んなことを言えます。なぜなら「日本人にも色んな人がいる」からです。ただ、「明かなウソを歴史的史実として使ってしまう」と話のリアリティーが大幅に落ちるので注意が必要です。

まとめ

まとめると、時代劇はウソがたくさん。でも、それは娯楽としてみんなが楽しむために必要だから。史実に忠実にやったら「字幕スーパーと専門家の解説つき」じゃないと見られなくなってしまいます。また、 伝統的な言葉は「政治的に正しくない言葉の嵐」になる可能性が高いので、深夜放送やネット放送が基本になるかもしれません。

とはいえ、「時代劇はウソがたくさんです」と言える程度の歴史知識はないと、江戸しぐさみたいなウソつき歴史話にダマされて恥をかくかもしれませんから、歴史の知識は折に触れて増やしておいたほうがいいよという話です。

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。