給食に牛乳はいらない 新潟県三条市の取り組みに拍手

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世の中は日々進歩してるんだなあ、と思ったこと。学校給食といえば「何にでも牛乳が抱き合わせの非常識メニュー」「アレルギーに対応できず、死者を出す例も少なくない」などの問題が思いつきますが、新潟県三条市では2016年に「給食の牛乳をやめる」施策を実験的に開始したそうです。

まず前提として、新潟県三条市の給食は米どころの新潟らしく「米飯が中心」となります。しかも地元の特別栽培米などの「品質のよい米」を使っているという力のいれようです。野菜に関しても地元のものを中心にしているようです。

地産地消というのは、「美味しく食べられる確率も上がる。旬の物中心で栄養価も高くなる。子どもが地元をより好きになる可能性がある。地域の産業振興にもなる」ので給食には理想的です。給食みたいに税金を使うことをするなら、こういう使い方をすべきでしょう。穴を掘って埋めるだけの公共工事をするより、よほどいい方法です。


ところで、大人になって、自分でご飯を選べるようになってから「米と牛乳」という組み合わせを積極的にやりたい人が何人いるか、定食屋で「焼き魚定食と牛乳」をリクエストする人がどれくらいいるか、ほとんどいないでしょう。牛丼屋でもすき焼き屋でも同様でしょう。

食文化という意味で「牛乳はご飯食には不要な飲み物」なのです。コーラと牛丼みたいなもので、どう考えてもあいません。そういうジャンクな食べ合わせを、駄菓子屋やファーストフード店ならともかく、学校で税金を使って教えるというのは言語道断です。

乳製品業界にとっては、給食の牛乳というのは巨大な既得権ですので、もちろん「反対」を言うでしょう。カルシウムがどうとか科学的に見える反論をあの手この手で言ってくると思います。自分達で言っても説得力がないから、他の専門家に手を回して発言してもらおうとする可能性は高いでしょう。

ただ、実際にはカルシウムは別に牛乳以外のものから補給できますので、カルシウム不足懸念というのは論理的な根拠が弱すぎます。

もし酪農支援のために乳製品も入れて欲しいというなら、おやつにチーズケーキなど、代案はいくらもあるでしょう。ご飯食中心の給食に牛乳をつけるのはどう考えても不自然ですので、食育としてはやめたほうがいいでしょう。公共のお金で教育の場でやることではありません。

チーズケーキ的なものなら、平安時代に「蘇」という乳製品が食されていた記録もありますし、和食のデザートについてもそんなに違和感はないかもしれません。ちなみに蘇は検索するとこんなのとかこんなのとかでてきました。


学校給食も、脱脂粉乳という「豚のエサだろ」というアメリカの余剰物資で飢えをしのいでいた時代、何でも牛乳がつく不味い食事中心だった時代を経て、今や「地域の農作物で作った、食育にいい給食」が地域によっては出現するようになってきました。

「学食/給食→不味いのが常識」だった時代は確かにありましたが、その時代は既に過去のものになりつつあるのかもしれません。日本人は常に進歩しているのだ、と感動した話でした。

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