古代日本の呪い 古事記中巻 応神天皇記より

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今回紹介するのは、古事記の中巻の応神天皇のところに掲載されている「藁人形に五寸釘的」なお話です。

春山(ハルヤマノカスミオトコ)と秋山(アキヤマノシタビオトコ)という兄弟神がいて、 イズシオトメという一人の女性神を巡って賭けをしました。

どっちがその女性と合体もとい結婚できるかという賭けです。一人の女性を巡って多くの男性がワイワイやるというのは、オオクニヌシとヤガミ姫の物語と構図は似ています。

さて、ここでは弟の春山が賭けにかつのですが、兄の秋山は「そんな賭けシラネ」と無視。

怒った弟が母親に相談したところ、 母親の神は「神が人間のように約束を破るとは許しがたい」と激怒。

1.呪いをかける準備をして

イズシカワの竹をとって、ざっくりした竹かごをつくり、  河の石を持ってきて、塩をまぜて

2.呪いをかけます

竹の葉が青くなるようにたけの葉がしなびるように、兄は衰えよ 塩が乾くように、兄も乾いてしまえ 石が沈むように、兄も沈んで病にふせれ

そして、兄は八年(長い年月)、病に苦しんだので泣いて許しをこうたそうです。 そこで母神がのろいの品々をとりのぞくと、直ったということです。

いまゆる民俗学用語の類感呪術、藁人形に五寸釘と同系統の魔術をここに見ることが出来ます。

古事記に記録された時代は長男ではなく末子が後を継ぐという発想が大きかったのか、兄弟喧嘩はほとんどの場合、弟がいい人で、兄が悪い人、ということが多いです。天皇家初代の神武天皇からして末っ子です。

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。