神像の迫力 大将軍八神社

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お寺には仏像がよく置いてありますが、神社で神像が表に展示されることは少ないです。が、京都の大将軍八神社では、宝徳殿(宝物殿)で多数の神像と陰陽道の資料が展示されています。神像展示はかなりレアなので仏像や神社が好きな人は一度訪ねてみると面白い発見があるかもしれません。(訪問時は要事前問合せ)

大将軍とは

大将軍はもともと名前の通り軍神で、神像の見た目もそのまま古代の武人です。凶方位を司る神として、また凶方位をしりぞける神として、方位の神として知られます。

「古代中国では明けの明星を啓明、宵の明星を長庚または太白(たいはく)と呼び、軍事を司る星神とされたが、それが日本の陰陽道に取り入れられ、太白神や金神(こんじん)・大将軍となった。いずれも金星に関連する星神で、金気(ごんき)は刃物に通じ、荒ぶる神として、特に暦や方位の面で恐れられた。」(wikipediaより)

daishogun

「大将軍とは、陰陽道にいう星神天大将軍で、方位をつかさどる神であるこのため、建築・移動・旅行などに関し、方除け、厄除けの神として世間の崇敬を集め、その時々の権力者たちも当社を厚遇したと言われる」(大将軍八神社の看板より)

大将軍神社の方徳殿(宝物殿)の特徴

神道では、明治の神仏分離以来、レアで目立たない存在になった「神像」が多数展示されていて、平安人や鎌倉人の精神世界をかいまみることができます。

造形的には仏師が彫ったかのような美しいものもあれば、妙に素人的で平面的なものもあります。

数十体の神像が配置されているのでかなりの迫力です。信じるか信じないかはさておき、気の弱い人は神威に当てられて倒れる人もいるという噂です。

大将軍、不動明王、スサノオ、あたりは似たキャラクターの神格となります。それもあってか、怖さや武という側面でキャラクターがかぶるスサノオとも同一視される面もあるようです。神像群の特徴として、不動明王と似ていると思ってみれば似ているものも中にはあるかと思います。

4つの大将軍神社

京都の方位や風水の話といえば、大陸から導入された四神相応の話や、鬼門(東北を凶方位とする日本独自の呪術的信仰)の話が有名です。

平安遷都当時の御所(今の二条城エリア)を中心に4つの大将軍神社が配置されたという話もあります。簡易的には、家の四方にガードマンの像を置いたみたいな発想と理解していいと思います。

以下、wikipediaより

東: 左京区の岡崎神社と、東山区の東三条大将軍神社。
  西: 上京区の大将軍八神社。
北: 北区の今宮神社摂社疫神社と、西賀茂大将軍神社。
南: 伏見区の藤森神社境内。

アクセス

大将軍八神社

京都市上京区一条通御前西入西町48

藤森神社 (境内社として大将軍もまつる)

京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609

西賀茂大将軍神社

京都府京都市北区西賀茂角社町129

東三条大将軍神社

京都府京都市東山区三条通大橋東三丁目下ル長光町640

以上2018年6月時点情報です。西賀茂はついでに上賀茂もよってもいいかもしれません。大将軍八神社は二条城や神泉苑もわりと近くです。

まとめ

大将軍八神社の他にない迫力の神像群を見ると、「かけまくもかしこき」と呼びかけられる、神々の「怖い方」の性質に思いを寄せることになる人もいるかもしれません。迫力のある仏像が好きな人は、別パターンの進化のカタチとしての神像を鑑賞するのも興味深いと思います。

仏像は全国あちこちのお寺にありますが、平安や鎌倉の神像を直接に見ることができる場はレアなので、機会があればいってみると面白いでしょう。

参考文献

すぐわかる日本の神像―あらわれた神々のすがたを読み解く (amazonに飛びます)

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。