九字真言の意味を少し深掘りしてみる (1)

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「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」、忍者や陰陽師の呪文のお約束なのが九字真言です。あれ、実は大きく2つのパターンがあります。

九字真言の意味としては、「臨兵闘者皆陣列在前」の意味は「臨(のぞ)める兵、闘(たたか)う者、皆、陣を列(つら)ねて、在前(前にあり)」です。(自分の味方の)神々の軍隊が前方に展開しているよ、的な意味です。

この九字は省略形と省略形ではない方法とがあります。

1つは、漫画・ドラマでもおなじみの、武士や忍者が、手刀でタテの線を4回、ヨコの線を5回、空中に描いて格子模様を空中に作る物です。こちらが省略形。

もう1つは、もう少しややこしく、臨・兵・闘・者のそれぞれで密教の印を組むものもあります。仏像が色んな手のカタチをしていると思いますが、印ってああいうのです。この密教の九字護身法が「簡易版」になったのが忍者がよく使ってるアレのようです。

武士や忍者が使ってたものは、呪術というよりも精神集中テクニック的な用途が多かったようです。現代でも、イチローや五郎丸などのスポーツ選手が特定のルーティーン(動作)を精神集中テクニックとして効果的に使っていますが、ノリとしてはあれと同じです。

手刀で行う簡易版の九字の元ネタと思われる密教の九字護身法の解説をみると、神仏習合っぷりが興味深いので少し細かく踏み込んでみようと思います。こうした知識をふまえて九字を切れば、忍者のようにカッコヨク精神集中できるようになるかもしれません。まずは、印のほうの解説をさらっと流しましょう。

(以下、wikipediaより)

神仏を表す9種類の印契を用い、その様子から俗に「九字を結ぶ」と呼ばれる九字法。主に仏教で使用され、神仏の加護によって病魔や災厄を祓い遠ざけるとされる。ちなみに、画像は古い密教系の九字を表したものであり、現行のものは『臨』の印契名が異なるので注意されたい。

1. 普賢三摩耶印(ふげんさんまやいん)  仏格:毘沙門天 神格:天照皇大神
「臨」と唱え、左右の手を組み、人差し指を立てて合わせる。

2.大金剛輪印(だいこんごうりんいん)  仏格:十一面観音 神格:八幡神
「兵」と唱え、左右の手を組み、人差し指を立てて、中指をからませる。

3. 外獅子印(げじしいん)  仏格:如意輪観音 神格:春日大明神
「闘」と唱え、左右互いに中指・人差し指をからませて伏せ、親指・薬指、小指を立て合わせる。

4. 内獅子印(ないじしいん)  仏格:不動明王 神格:加茂大明神
「者」と唱え、左右互いに中指で薬指をからませ、人差し指を立て合わせる。

5. 外縛印(げばくいん)  仏格:愛染明王 神格:稲荷大明神
「皆」と唱え、左右の指をそれぞれ外に組み合わせ、右手の親指を外側にする。

6. 内縛印(ないばくいん)  仏格:聖観音 神格:住吉大明神
「陣」と唱え、左右の指を互いに内に組み合わせて入れ、左の親指を内に入れる。

7. 智拳印(ちけんいん)  仏格:阿弥陀如来 神格:丹生大明神
「裂」と唱え、左四指を握り、人差し指のみを立てて、右手で握る。正式には左手の食指を立てそれを右手で握る。右の親指は中に入れる。

8. 日輪印(にちりんいん)  仏格:弥勒菩薩 神格:日天子
「在」と唱え、左右の親指・人差し指の先を付け、余った四指は開く。

9. 隠形印(おんぎょういん)  仏格:文殊菩薩 神格:摩利支天
「前」と唱え、左の手を握り、右の手を上へ寄り添わせる。下図の最後に口伝とあるは、握った左手の中に向かって、「ボロン」と唱えること。

Kuji-kiri01

(wikipediaより)

よくみると、それぞれの字に「ホトケ」と「カミ」が配置されていると思います。

次の記事では、このホトケとカミと九字の文字のイメージについて解読していきます。

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