聖☆おにいさん【書評 | 感想】

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現代日本の立川にイエスとブッダが休暇(バカンス)でフリーター的な生活をしにやってきた。という設定のお気楽コメディーです。仏教と聖書についての知識があると、さらに大笑いできます。ネタが分からなくても漫画として笑えます。そのあたり、笑いながら宗教の知識も手に入るという美味しいマンガだと思います。

最初にこのマンガを読んだ時は、キリスト教の信者の人に読ませたらヤバいかなと思っていたのですが、意外と教会にもおいてあったりすることもあるようです。

テルマエ・ロマエもローマ史を少し知っていると笑いどころが増えるのですが、このマンガも聖書と仏典のネタがわかるとさらに笑えるという二回美味しいマンガになります。

あと面白いのは「別にネタに反応できなくても普通に面白い」という点です。この種の 「知ってる人には二重・三重に美味しいコンテンツ」というのは真似されにくいという特徴があるので、創作活動や執筆活動をしている人は目指してみるのもいいかもしれません。(真面目で本格的なキリスト教本に興味が出た人は「神学の思考」や「ニューエイジ―についてのキリスト教的考察」などもどうぞ)

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サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。

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