家紋というと「先祖代々のものを受け継ぐ」という印象が強いですが、実はあれは「俺のエンブレム」「私の紋章」という面も持っています。もともと昔は、家の紋と個人の紋とは別に存在していたのです。貴方も家紋デザインで、新しい「自分の紋」を定めてはいかがでしょうか。
各種サイト紹介
これって実は、どこのデザイン会社でもやる気とスキルさえあればできるのですが、検索してみたら家紋専門のサービスをやっている面白いサイトが色々あったのでご紹介します。(リンク先の制作物の品質を保証するものではありません、ご利用は自己責任でお願いします)
1.ガーリー・ポップな雰囲気を出したい人むけ
うちの個紋 http://www.uchinokomon.com/
ギャルソン&前髪パッツンなノリが似合う人にあいそうな印象を持ちました。 ここで作った紋をボディペイント(すぐ消せるいれずみ)にしたら面白いかもしれません。
せっかく新しい紋をつくるのだから、なるべく個性を出したい人に向いていると思います。パーソナルユースにおすすめです。
2.トラディッショナルな雰囲気を出したい人むけ
ハリスツイードやゼニアのオーダースーツが似合うような人にあいそうな気がしました。
名刺入れに金地で紋を入れてみるとか、スマホケースの裏とかを紋にしてもカッコイイかもしれません。ウイスキーのボトルに紋を入れている写真があったのには笑いました。
トラディッショナルな紋にしか見えないけど良く見ると新しい。この辺の渋い線を狙いたい人にもオススメです。
3.とりあえず無料で遊びたい人向け
綾鷹 http://www.ayataka.jp/fun/kamon/
占いで家紋が出てきます。
4.まずは家紋のデザインを学びたい人むけ
wikipediaに色々あります。
書籍もアマゾンなどで色々あります。大きい図書館の美術本コーナーもよいと思います。
5.既にある家紋の絵を、デジタルデータにしたい人むけ
家紋データ化サービス
http://www.suc-ceed.com/illust/post_11.html
なお、伝統的な家紋デザインそのものに著作権はありません。徳川家康の三つ葉葵など、有名所は検索すればフリー素材は色々でてくると思います。
個人紋という発想は実は昔ながらの発想
家紋は現代ではあまり使われなくなりましたが、日常的に使っていた時代は、紋には家の紋に加えて個人の紋もありました。皇族の方々は現代でも「家の紋」とは別に「個人の紋」を持っています。歌舞伎俳優の人達もそうです。
別に一部の人達だけの習慣にしておく必要もないので、「自分の紋」「マイエンブレム」を家紋テイストのデザインで作るというのは、伝統文化のルネッサンスとして楽しいと思います。日本の文化的歴史に接続する楽しさを生活の中に取り入れることができると思います。
追伸
なお、クリエイターや制作会社に発注する場合、3万円~30万円くらいの所が多いようです。企業ロゴですと、マーク1個1000万円代という世界もありますので、それに比べれば手の届く価格帯になります。ただし、この種のものは値段と満足度は必ずしもリンクしません。そういう意味でも価格ではなく、作品やクリエイター本人をみて決める、という視点が重要です。