英語圏では日本語の「肩こり」に該当する言葉はないといわれます。これは、西洋人は一般的に東洋人に比べて「鈍感」な身体感覚をもっているためかもしれません。日本人は欧米人より味覚に限らず繊細な人が多いからという話です。繊細な日本人の肩こり対策には、身体全体を見るという東洋的な視点があるとよいです。
肩こりのよく言われる原因
身体に無理な負荷がかかる姿勢を無意識にしている
冷え・心理的ストレス
身体の筋力の低下
身体の中で上手く使えていない部分がある
(結果、肩周辺に負担が集中する)
などと一般に言われています。姿勢が悪い状態で長時間パソコンをするのはよくない、などとよく言われると思います。
ファイテンやコラントッテなどのグッズが効く理由
磁気やチタンで血行がよくなるというのもあります。(冷えの解消)
ただ、実は筋肉の動きがよくなるというのもあります。(体の使い方がよくなる)
それによって「身体全体を有機的に使えるようになる」というのも、実は大きいのです。
たとえば、座り仕事・デスクワークというのは、脚を曲げっぱなしで行うことがおおく、ももの裏側(ハムストリングス)がこわばりやすいです。
現代人はデスクワークの人が多いので、「なにか1つなら、ハムストリングスだけでもストレッチを」という趣旨の記述は「世界一伸びるストレッチ(中野 ジェームズ修一)」など、ベストセラーなストレッチ本を見ると書かれています。
ただ、毎日ストレッチなどが面倒な人でも、ファイテンやコラントッテなどをつけると筋肉がこわばりにくくなる可能性があるわけです。もちろんストレッチもしたほうがより気持ちよいですが、つけるだけでも、体験としては効果ありでした。
肩こりの原因は肩じゃない?
西洋医学は「部分」をみるのが得意なので「肩がこる?肩を治療しよう」という発想からはじまります。現代の日本人は西洋医学的な発想の影響を強く受けているので、「肩が痛い」と整体師に告げて「足もみ」をされたら怪訝な顔をする人も少なくないでしょう。
ただ、伝統的な東洋の視点だと「身体全体のバランスの崩れが肩にあらわれた」という見方になります。
そして肩こり対応する場合は、東洋的な視点のほうが実は効果的です。肩を手当しても、よくなっていないのであればなおさら、ものの見方から変えていく必要があります。
症状が出ている所だけでなく、からだ全体に注目していくということです。
全身のケアおすすめアイテム
背中からくる肩こり、グッズ
ストレッチポールで、まず背中全体をゆるめてみましょう。自力ではできないほぐし方ができます。
もともと運動習慣があまりない人には特におすすめです。寝てるだけでも身体がゆるみます。本家が1万円以下から、類似品は3千円台からありますが、からだをゆるめるリラックス効果を期待するなら本家がおすすめです。ストレッチ補助具としてだけなら類似品も十分実用的です。
腕からこる肩こり、グッズ
PC作業が多い人なら、作業環境を整えてみましょう。お約束のグッズはこの辺りです。
パームレスト
※固いもの(木製)のほうがユーザーの評判はよいようです。
マウスパッド
※意外とこれで変わります
マウス・キーボード
これもお好みでなるべく高性能なものを使うほうがいいでしょう。キーボードで人気があるものはこちらです。
あとは、アーロン・チェアなど、イスにこだわるという手もありますが、高額な椅子は一度買ってしまうと買い換えにくいので、一番最後に考えるのがいいと思います。もしアーロンを買うなら、正規のお店で店頭購入すると修理の時などが楽です。
眼の疲れからこる肩こり、グッズ
肩の辛さは、目の疲れからきている可能性もあります。たとえばこんなグッズがあります
パナソニック 目もとケア
ブルーライト眼鏡
眼と頭皮はつながっていますので、自分で頭皮マッサージをしてみるという方法もあります。良い感じのヘッドマッサージが行われると、頭頂・眼から肩のつけねまで、全体的にすっきりいやされた感じがしてきます。
上のヘッドスパのお店で使われているシャンプーについてはこちらの「フルボ酸シャンプー」の記事もどうぞ
股関節のこりからくる肩こり、グッズ
股関節周りの動きが悪くなっている人はデスクワークだとかなり多いそうです。この辺からきている可能性もあります。肩だけでなく腰も微妙な人は試してみるといいかもしれません。血行不良や冷えもよくなるかもしれません。
筋力不足からくる肩こり、グッズ
30過ぎてる人で、運動習慣がない場合は、単純に筋肉量が適正な量より減りすぎている可能性(サルコベニア)もあります。
腕立て(大胸筋・菱形筋・腹筋)やスクワット(大臀筋・ハムストリングス)など、定番的なものを軽くやると同時に、HMBサプリ(筋肉を減らさないサプリ)という習慣もありです。
そもそも運動なんておっくうな人には、座るだけで運動ができるマシーンがあります。たとえば、ジョーバ君のようなマシーンでロデオボーイというのものがあります。コレなど、本当に映画でも見ながら座ってるだけです。
もちろんデスクワークの人に、スポーツ選手や格闘家やダンサーみたいな人達なみのパワーや筋力は不要です。ただ、なさすぎるとそこが原因で問題をおこす可能性はあります。筋肉量が増えれば体温も上がっていきますので、冷えがウィークポイントになっている人は試す価値は高いです。
おまけ ストレッチ本も読む?
ストレッチ本はたくさんありますが、この辺は説明も丁寧で使いやすいと思います。
脚の前側は柔らかいけど、後ろ側は硬いなど、身体の柔軟性のバランスが悪いと、それが原因で体の調子が悪くなる可能性があります。これは、硬いところ・動かないところを柔らかく動くようにしていく、というのが基本対策です。
最後にグッズまとめ
寝るだけ→ストレッチポール
(PC前に)置くだけ→パームレスト
(ダイエット的に運動+)飲むだけ→HMBサプリ
すわるだけ運動→ロデオボーイ
という感じです。最後に、グッズ類は「100人中100人に必ず効果あり」というよりも「うまく相性があえば、すごく効果あり」なことが多いものです。
これに賭ける、というよりは、肩の力を抜いてどんどん試してみるといいものが見つかると思います。なるべく楽をして楽になっていきましょう。