ニッポン神様ごはん【 感想 | 書評 】

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全国の神事や祭事などで神様へ献上される「神様ご飯」を特集した本です。普段なかなか目にすることができない、「神様にご飯を差し上げる」という神事の様子をレポート記事と綺麗なカラー写真で見ることができます。

神人共食?

神様仏様へご飯を献上するというと、全国区で有名なのは、伊勢神宮と高野山(奥の院)でしょうか。どちらも「神聖な存在に、日々、ご飯をさしあげる」という習慣が生きているエリアです。

なお、神様に差し上げたご飯は、神様が召し上がった後に人間が食べることができます。(ものとしての食べ物は消滅しないので)この、捧げたものを人間が頂くという仕組みは、「神人共食」とよく言われます。

お仏壇に捧げたお菓子をみんなで食べることで、先祖と今の家族とのつながりをというのと土台としては同じような話です。

「同じ釜のご飯を食べる」ことによる神様コミュニティーと人間コミュニティーの接続とイメージしても遠くないと思います。

この本で登場する神様ご飯

この本でとりあげられているのは、以下の内容です。

1.貴船神社 若菜神事 (京都)
2.老杉神社 エトエト (滋賀県草津市)
3.茂名 里芋祭 (千葉県館山市)
4.大神神社 鎮花祭 (奈良県桜井市)
5.御座石神社 どぶろく祭り (長野県茅野市)
6.御釡神社 藻塩焼き神事 (宮城県塩竃市)
7.北白川天神宮 高盛御供 (京都)
8.吉備津神社 七十五膳神事 (岡山)
9.宗像大社 古式祭 (福岡県宗像市)
10.奥能登 あえのこと (石川県鳳珠群能都町)

お祭り体験記のような語り口で進むので、臨場感がありました。

おいしそうだった神様ご飯

個人的には「七十五膳据神事」が興味深かったです。なぜ、75なのか、数字の明確な意味は今ではわからないそうですが、そのあたりが謎になっていると「ああでもない、こうでもない」と推理する余地があるので、楽しみとしてよいのではないでしょうか。

吉備津神社は、桃太郎の鬼退治とのつながりで有名な岡山の神社です。周辺には鬼伝説ゆかりの城跡などもあります。

どの神様ご飯も、美味しそうというと変ですが、魅力的な写真とともに解説されているので、読んでいて楽しい資料だと思います。もちろん単にお祭りの見学ができて目の保養というだけの内容ではなく、夫婦神への捧げものの大根などはアイテムにこめられた意味がわかりやすいように撮影されています。

 

こんな人におすすめ

お祭りや神事の見学ができる、と聞くとワクワクする人全て。なお、実際にお出かけの際はあらためて神社などへ事前にお問い合わせの上でお出かけください。

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About Author

サイトの運営方針は「自分とは何か」「日本文明とは何か」という二つの問いへのインスピレーションを刺激する話をすること。人生で大切にしたい事は「遊び・美しさ・使命・勝利・自由」。 なお、日本的精神文化のコアの一つは「最小の力で最大の成果」だと思う。例えば「枯山水(禅寺の石庭)の抽象的アート表現」などは、良い例。

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